*YouTubeはオペラ『魔笛』の序曲
今時は陰謀論で有名なフリーメーソンですが、実はモーツァルトがはいっていました。その思想が色濃く残っているのがオペラ『魔笛』なんですよね。こんなことを書くと、このオペラを毛嫌いするする方も出てくるかもしれません。でも内容は、王子様が王女様を救い、光と闇を描いたファンタジー物語です。古今東西において最も愛されているオペラの一つです。
ザルツブルクのマリオネット劇場(人形劇でオペラやミュージカルが上演される劇場)でも上演され、子供だけでなく大人からも愛されています。
ごめんなさい、私の撮り方が上手くなくて、写真がボケていますが、こんな人形や背景が使われています。
『魔笛』は、スピリチュアリティについての深い教えも込められており、そのメッセージは現代にも通じるものがあります。
まず、『魔笛』におけるスピリチュアリティのテーマとして注目されるのは、主人公王子タミーノの試練の物語です。タミーノは、自分が真実を見つけるために、厳しい試練を受ける必要があるということを理解します。そして、自らの成長と変容を通じてスピリチュアリティを実践することができます。
さらに、登場人物の王子タミーノと王女パミーナは、純粋な愛を象徴しています。タミーノは、真実を求めるために試練を乗り越える中で、パミーナとの愛を深め、彼女の真実の愛によって救われることになります。パミーナもまた、タミーノに対して純粋な愛を抱き、彼を支えます。このカップルは、スピリチュアリティにおける真実と愛の結びつきを象徴しており、真実と愛が人生において重要な価値観であることを示しています。
一方、パパゲーノとパパゲーナは、肉体的な愛を象徴しています。パパゲーナは、鳥使いのパパゲーノという男性と一緒に登場し、物語の中でタミーノとパミーナをサポートする重要な役割を果たしています。彼女たちは、魔法の力を使ってさまざまな試練に立ち向かい、愛や友情を育んでいくのです。このカップルは、身体的な欲望や情熱によって引き寄せられ、最終的には、物質的な価値観を追求することが人生の目的ではないことを示しています。
これらのカップルを比べることで、スピリチュアリティにおける真実の愛の価値を示し、物質的な欲望や価値観に振り回されずに、真実の愛を見つけることが人生において重要であることを伝えています。また、純粋な愛と肉体的な愛の対比は、人間の心と欲望の葛藤を象徴しており、この葛藤を克服することがスピリチュアリティの実践において重要であることを示しています。
また、『魔笛』には、対立する力を統合することが重要であるというスピリチュアリティのメッセージも含まれています。魔女の夜の女王と高僧ザラストロの対立は、光と闇、愛と憎しみ、女性と男性など、対立する概念を象徴しています。しかし、物語の結末では、それらの対立が和解し、統合されることで、真の平和が訪れます。
この作品からは、真理を見出すために厳しい試練を受け、対立するものを統合し、真の幸福を求めることができるというスピリチュアリティのメッセージが伝わってきます。現代においても、これらの教えは非常に重要であり、私たちの人生に深い意味を与えてくれることでしょう。
なんだか難しいことをたくさん並べたような気がしますが、オペラを見るのに一番大事なのは、まずは楽しむことではないかと思います。
*フリーメーソン :18世紀のヨーロッパに広く活動・展開。密教的な要素をもち、自由・平等・博愛をモットーとし、平和な理想社会の建設を目的としていた。当時は、カトリックの聖職者さえすすんで加わった結社であり、オーストリア皇帝のヨーゼフ2世が保護者でもあった。皇帝が亡くなってからは禁止され、非合法化されることになった。
『魔笛』のオペラ全部が見られるYouTubeを見つけました。こんなものが無料で見られてよいのでしょうか?オペラ1本上映するのにかかる費用・準備期間・キャスト・オーケストラや裏方(美術・衣装・メイク他)の動員数を考えてみてくださいね。