いつの間に、日本では5教科(国語・算数・理科・社会・英語)が重要科目となってきてしまったんでしょうか?日本の不登校生徒の増加、産業の停滞もあるので、少し考えてみたいと思います。
工場で、同じような良質な品物を作る時代には、読み書き・そろばんがとても重要でした。また、考えるというよりも、暗記して早く答えを出す、そんな人が優秀な時代がありました。西洋から新しい技術・文化を取り入れ、お金というツールを使った裕福さを取り入れる必要があったからです。現在の日本での最先端の教育は、AIに関することでしょうか?
ただ、現在はAIが台頭し、文章を考えてくれたり、計算も人間より早くやってくれたり、知識を知りたければ、ある程度は、グーグル先生やchatGPTが教えてくれたりします。
では、今、必要なのは何なのか?というと、機械ができない気遣いとか空想力とか創造力・直感力です。
アメリカの最新の教育(ハーバード大学・コロンビア大学・ニューヨーク大学・マサチューセッツ工科大学・スタンフォード大学等)には、理系であっても、人文学系統の科目があります。歴史・哲学・人類学等のほかに、音楽や演劇等の芸術科目まであります。
私が音楽をかじったことがあるので、ここでは音楽という古くて新しい教育について考えていきましょう。
日本で考える音楽教育は、演奏しない人間にとっては苦痛でしかない『暗記科目』かもしれません。
しかし、ハーバード大学やMITなど、一部の世界的に有名な大学では、学生たちがより創造的になるために音楽を取り入れていることが知られています。音楽が創造性に与える影響には、多くの研究があり、その効果は実証されています。ここでは、ハーバード大学やMITにおける音楽の取り入れ方について紹介します。
ハーバード大学では、創造的思考の一環として、学生たちに音楽を演奏することを奨励しています。ハーバードの音楽センターには、学生が自由に使える練習室があり、ピアノや楽器を弾いたり、歌を歌ったりすることができます。また、学生たちは、音楽理論や作曲、演奏技術などを学ぶこともできます。これによって、学生たちは、音楽を通じて創造性や想像力を養い、アイデアを形にするためのスキルを身につけることができます。
一方、MITでは、音楽を科学技術や工学分野に応用することを奨励しています。MITメディアラボには、音楽や音響技術に特化した研究チームがあり、音楽を使った新しい技術やアプリケーションの開発に取り組んでいます。例えば、MITの研究者たちは、音楽を使ってストレスを緩和するためのアプリケーションや、音楽を制御するためのジェスチャー認識システムなどを開発しています。こうした研究によって、学生たちは音楽を科学技術や工学分野に取り入れることができ、創造的な解決策を生み出すことができます。
以上のように、ハーバード大学やMITでは、音楽が創造性に与える効果を積極的に取り入れています。学生たちは、音楽を通じて、創造性や想像力を養い、新しいアイデアを生み出すためのスキルを身につけることができます。また、音楽を科学技術や工学分野に応用することによって、新しい技術やアプリケーションの開発にも取り組んでいます。
さらに、音楽が創造性に与える効果は、多くの研究で実証されています。例えば、2014年に公表された研究では、音楽を演奏することが、創造性を高めることが示されました。この研究では、音楽を演奏することによって、アイデアの連想力や柔軟性が向上し、問題解決能力が高まることが明らかになりました。
また、音楽を聴くことも創造性に効果があります。2012年に行われた研究では、音楽を聴くことによって、創造性を高めることが示されました。この研究では、音楽を聴くことによって、アイデアの柔軟性やオリジナリティが向上し、創造性が高まることが明らかになりました。
さらに、音楽にはリラックス効果もあります。リラックスした状態であるアルファ波状態になると、脳の創造性やアイデアの連想力が高まるとされています。音楽を聴くことによって、リラックスした状態になることができ、創造性を高めることができると考えられています。
いかがでしたでしょうか?音楽が創造性のために、どれだけ重要な科目なのか、考えさせられなかったでしょうか。