*YouTubeは、オペラ『オルフェオ』より序曲
上記YouTube、指揮者の衣装も演出されていて、まるで別の時代にタイムスリップしたような感覚を覚えませんか?
このモンテヴェルディのオペラは、1607年に作曲されましたので、その頃にワープ出来ましたでしょうか?
では、ワープしたついでに、聴衆としてびっくりしてください(笑)。『これまでの音楽劇とは違う。いったい何?』と。読んでくださっている方に、無茶ぶりをしていますが、このモンテヴェルディの『オルフェオ』は歴史上最初のオペラとして知られています。
少し脱線すると、ちょうど時を同じくして、多少の前後はありますが、日本の歌舞伎のもととなるかぶき踊り(踊念仏)が始まりました。飛行機がない時代に、同じ頃に、場所がだいぶ離れている場所で、伝統芸能の大元となるものがそれぞれ出来上がったというのも面白いものですね。離れていても気は通じ合う?
ところで、『オルフェオ』の登場人物や内容等は、他のブログや本にお任せするとして、その前に、音楽って何?というと、人の感情を伝えるものです。標題音楽といって、風景や色を描写したものもありますが、はじまりは人間同士のコミュニケーションだったとも。そういった感情を伝えるためにいろいろな種i類の音楽があります。
クラシック音楽が、祈りや神様の声を伝える、神様とのコミュニケーションから発展したとするなら、かぶき踊りも念仏からきていますから、同じく大いなるものとのコミュニケーション手段から発展したと言えるのではないでしょうか?現代で言うスピリチュアルの具現化みたいなものでしょうか?
『大いなるもの』は、別の言葉でいうと『神様』という言葉がありますが、オルフェオはギリシャ神話に出てくる神様の息子です。ですから、特別の力を持っています。でも、半分は人間の血をひいているので、人間的なところもあります。このオペラが作られた時代は、今の私たちの時代とは違い、自由ではありませんでしたので、オペラの神々の姿を借りて、色々な思いを口にしていたのです。Twitter等SNSがある現代とは、オペラの立ち位置が違っていたと思います。
さて、最後に、主人公のオルフェオが自分の音楽によって冥界にいる妻エウリディーチェを救おうとするストーリーは、人間の愛や死に対する深い哲学的なテーマを探求しており、舞台芸術の枠を超えて、音楽史上の名作として愛され続けています。愛と死。語っても語りつくせないほど、大きなテーマであり、生きている限り避けて通れないものですね。
オペラ「オルフェオ」は、オペラ史上の先駆的な作品の一つであり、現代の音楽劇に多大な影響を与えたとされています。
*上記YouTubeはオペラ『オルフェオ』全編です。
最後、途中で切れますが、以下英語字幕のついたものもあります。